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2008年03月 ARCHIVES


2008年03月11日

松明堂ギャラリー


東京、小平市にある 松明堂ギャラリー におじゃましました。
染色や版画など多彩な仕事をこなす美術家、望月通陽さんが
ギャラリーの要望を受けて1年間、毎月、さまざまな素材に挑戦し、
新作を発表するという大胆な試みという触れ込み。

1月は、藍染め。2月は、陶、陶彫。そして3月は舞台衣装。
4月は、鉄。5月は、ガラス絵・・・・・・と12月まで続いていくのだとか。

今月1日からは舞台衣装ということで、これまでにてがけてきたオペラなどの
作品を中心に展示。
マティスの色彩鮮やかな切り絵を連想させる大胆な「カタチの構成」が新鮮でした。


shomeido.jpg    shomeido_2.jpg


同時に、このギャラリーの展示とあわせて所沢にある松明堂音楽ホールでは、
望月さんデザインの衣装で「狂言の会」が開かれ、こちらも拝見してきました。

80人ほどの小さなホールの舞台で初めてみた「狂言」。
お能とか狂言というほとんど縁のなかった日本の伝統芸ですが、
望月さんの斬新でモダンな造形デザインと麻の風合いが
なんとも言えない品格を表現していました。
やはり、美しいものは、美しいのだ、と再確認。

「狂言の会」は終了してしまいましたが、ギャラリーの展示は今月いっぱい。
4月からも違う展示も続くので、毎月おじゃましようと決めています。

2008年03月12日

佐藤千香子さん


先月末からお取り扱いをスタートさせていただいた
テキスタイル作家の佐藤千香子さん。

芸術家招聘プログラムにより北欧フィンランドの
ペーパースタジオに所属しテキスタイル作家として滞在、
また東欧のブルガリアではエタル野外民族博物館の
天然染色開発プロジェクトに染織技師として活動なされていました。
2006年に帰国し、現在は日本の工房で作品を制作されています。


   sato_san.JPG


先週末から千葉県の 画廊 椿 にて「佐藤千香子展」が開催されているので、
KAUNISのメンバーと拝見してきました。

今回の展示はロングのストールの作品がメイン。
菊をモチーフとしたデザインや樹木をイメージされた
格子のデザインのストールが画廊の天井から吊るされ、
ゆらりゆらりとゆれているディスプレイがとても素敵でした。
KAUNISで扱わせていただいてる作品もそうなのですが、
自然をモチーフとしたテキスタイル・デザインと自ら染織されるカラーとの
配色のバランスがとても美しく、印象的。
光や空気に触れると作品が一層と綺麗に見える魅力的な展示でした。

「佐藤千香子展」は 画廊 椿 にて3月19日(水)まで催されています。

また 佐藤千香子さんのホームページ では過去のフィンランドでの展示等も拝見できます。ぜひご覧ください。